日本フルゴスペル教団(志垣重政総会長)が今年4月、日本ペンテコステ協議会(Japan Pentecotal Council:JPC)に加盟した。設立から19年目にして聖霊派の代表的教団が加わり、JPCの加盟団体の教会数は500を超えることになる。
日本フルゴスペル教団は、最盛時には3千人もの礼拝出席のあった純福音東京教会(新宿区)をはじめ、日本国内に約90の教会があり、5千人の教会員を持つ。もともと1970年代後半、東京赤坂で持たれていた韓国人駐在員(ヨイド純福音教会員)の小さな区域礼拝が教会に発展し、その後、全国へと広がっていった。以来、多くの牧会者がヨイド教会から派遣され、現在もなお韓国人牧師が多数在籍している。ただそのため、聖霊派では大きな存在感を示しながらも、これまでJPCなどの団体に加盟するに至らず、教団内の交わりに留まっていた。
一方、JPC(寺田文雄議長)は98年に設立された。日本におけるペンテコステ信仰の健全な成長と発展を促進するため、指導者・教職者間における交流を深め、情報交換や相互理解を図り、教職研修を行うことを目的としている。毎年1回、教職者や教会リーダーを対象とした研修会を開催し、交わりを深め、相互研鑽(けんさん)を積んでいる。
JPCに加盟している教団、団体は次のとおり。
イエス・キリスト福音の群、神の家族キリスト教会、シオン宣教団、単立ペンテコステ教会フェローシップ、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団、日本オープンバイブル教団、日本チャーチ・オブ・ゴッド教団、日本ネクスト・タウンズ・ミッション、日本フォースクエア福音教団、日本ペンテコステ教団、サンビ教団、日本ベテルミッション
日本フルゴスペル教団広報の妹尾光樹氏(純福音成田教会牧師)は次のように話す。
「JPC役員の方々からは、以前から私たちの教団にお声掛けをいただいていました。韓国人の牧師が多く、今まで加盟に積極的ではなかったのですが、私も含めた日本人牧師にとって、公私ともに交わりのある先生方が多く加盟している団体であること、何より、日本のリバイバルを共に祈る群れとして、私たちもこうした団体に加盟することに大きな意味があるのではないかと考えたのです。聖霊派の先生方だけでなく、もちろん教派を超えて、日本の福音宣教にまい進したいと思っていますが、まずはこうした団体に所属して、お交わりの群れに加えていただいたことをうれしく思っています」
ちなみに、日本基督教団など主流派の窓口は日本キリスト教協議会(NCC)、福音派は日本福音同盟(JEA)で、聖霊派は日本ペンテコステ・ネットワーク(JPN、2012年設立)となる。JPNには、JPCの加盟教団をはじめ、日本リバイバル同盟(NRA、96年設立)や日本ペンテコステ親交会(JPF、66年設立)など、聖霊派の主だった団体が加わっている。