世界教会協議会(WCC)は、世界中のクリスチャンに対し、ペンテコステに合わせて、聖地の「公正に基づいた平和(Just Peace)」を求める祈りに参加するよう呼び掛けている。
エルサレムでは、キリスト教会の祝典「ペンテコステ」に合わせる形で、ペンテコステの翌日5日午前11時(現地時間)から、「平和の霊よ、来てください:聖地の公正に基づいた平和のための世界祈祷日」と題した集会が催される。このテーマは、あらゆる地域のクリスチャンが、イスラエルやパレスチナの紛争地域における平和と正義の探求にますます取り組むよう、聖霊の霊感を求めることを意味している。
集会は、エルサレム地区の教会指導者を招待する形で行われる。集会後には、エルサレム旧市街地の南西に位置する「シオンの山」にある聖母マリア永眠教会でセッションが開かれ、聖地で平和を構築しようとしているさまざまな取り組みを、参加者が共有できるようになっている。
一方、世界中のどの教会も、各地で集会を開催することで、この働きに参加することができる。WCCは、各教会が集会の当日または前日に、独自の集会を持つことができるよう、賛美歌や祈りを掲載したさまざまな言語の資料を準備している。
WCC総幹事のオラフ・フィクセ・トヴェイト牧師は、「私たちは世界中のクリスチャンが結束し、この機会に聖地の平和のための祈りに心を傾けるよう呼び掛けています。私たちのビジョンは、この祈りの時に心から参加していただくことです」と述べている。
集会には現地の指導者や教会員らに加え、8人の若きエキュメニストがさまざまな教派や地域から参加するよう招かれており、彼らはエルサレムに数日間滞在し、巡礼地を訪問する。
世界中の参加者は、インターネット上に自分の祈りを投稿することで、このイベントへの連帯感を示すことができる。
トヴェイト氏はWCC加盟教会へのメッセージの中で、「一致のために祈ることは、エキュメニカルな家族である私たちの召命です。聖地、特にエルサレムの平和をこの時に祈ることは、正義と平和の巡礼に参加することであり、パレスチナとイスラエルの正義と平和への長い歴史に参与することです。また、現地の加盟教会による伝道や奉仕を支援することであり、世界中の加盟教会がパレスチナとイスラエルの正義と平和のために祈り、連帯するよう励ますことであり、占領下で苦しむ人々に共感を示し、パレスチナ領の占領終結と地域の公正に基づいた平和を国連に訴えることでもあります」と述べた。
インターネットでの参加は、フェイスブックのイベントページに聖地のための祈りを投稿したり、ツイッターやインスタグラムに「#SpiritOfPeace」のハッシュタグと共に祈りを投稿したり、名前と出身国を明記して祈りをメール([email protected])に送ったりすることで可能。これらの祈りは、特設ページ(英語)で見ることができる。