6日に開催された第1回サマー・ケズィック・コンベンションで、カナダ・アルバータ州プレーリー聖書学院名誉学長のテッド・レンドル氏が午後5時からの集会で講演した。レンドル氏は、ヨハネの福音書11章38〜44節にあるラザロの復活に触れ、「イエスは2つの祝福、命と自由を与える方である」とキリスト者に約束された祝福を説いた。
レンドル氏は、聖書に記されているすべての奇跡は「そのまま信じるに値する」とし、さらに「すべてのイエスの奇跡は、私たちに霊的な真理を教えるためにも起こされた」と強調。ラザロに起こった奇跡から教えられる霊的な真理を説いた。
イエスは死んだラザロに、「ラザロ、出て来なさい」(43節)とまず命じられた。「すると、死んでいた人が、手と足を布で巻かれたまま出て来た」(44節)と聖書は記録している。レンドル氏は、「(イエスがラザロに)命という賜物を与えた」とし、ヨハネの福音書20章31節などを引用して、「イエスを信じる者は(永遠の)命を与えられる」と説いた。
またレンドル氏は、命は与えられたものの、この時点でラザロの体はまだ布で巻かれたまま自由がなかったことを強調。イエスを信じて永遠の命を与えられた者であっても、「まだイエスが与えられる自由を受け取っていないのではないか」と聴衆に問いかけた。
レンドル氏は、キリスト者を縛る布(間違った考え)として自らの野望、過去の罪、妬む心、憎しみ、自己義認(自分の行いによる救い)などを挙げ、「イエスによって生きるには、これらを取らなければならい」と語った。レンドル氏は、「神がみなさんのためにしてくださったことを受け入れてほしい」と語り、人を縛るすべての布を破って真の自由を与えるイエス・キリストの十字架の力を説いた。