【ニューヨーク=ENI・CJC】(クリス・ハーリンガー記)米長老教会(PCUSA、信徒220万人)は6月21〜28日にカリフォルニア州サンノゼで開催した総会で27日、公然同性愛者を聖職に任命する道を開く教憲改定案を380票対325票で採択した。ただ今後、各「中会」がこの改定を批准する必要があり、反対の勢いが強まる可能性もある。
これまで1997年と2001年にも「任命規則」変更の動きがあったが、いずれも成立しなかった。PCUSA内部の対立は、同様に議論が進んでいる米聖公会(英国国教会)ほどには激化しておらず、総会開催時にも反対派は教会を傷つけるつもりはない、と語っている。
プレスビテリアン通信(PNS)によると、トロピカル・フロリダ中会のウイリアム・ステップ牧師は「教会を衝撃波にさらすな」と語った。PCUSAが「性に関する聖書の規準を力強く証し続けるべきだ」と言う。
太平洋中会のスーザン・フィッシャー牧師は、米国の長老派は任命問題について30年にもわたって討論して来たとして、「教会に声を与え、言葉を変えるために投票」する時だ、と語った。
現行の規則では、聖職に任命された人は、「男女間の結婚誓約に忠実であるか、単身者として貞潔」であることを期待されている。新しい言葉では、性的忠誠に関する表現を削除することで、より多くの裁量余地を叙任に与える。
言葉遣いは、「叙任と任命に関する教憲の定めに同意することで、教会で叙任された務めに召された人は、教会の頭であるイエス・キリストに従っていきることを誓約する」ということになる。