王なるイエスを賛美する祭典「JESUS REIGNS JAPAN(ジーザス・レインズ・ジャパン)」(主催:ジーザス・レインズ・ジャパン・プロジェクトチーム)が昨年に引き続き今夏も豊洲ピット(東京都江東区)で行われる。その本番に向けた「プレ・ジーザス・レインズ・ジャパン」が4月29日、北とぴあのさくらホール(東京都北区)で開催された。
ジーザス・レインズはフィリピン・セブ島で6年前に始まり、現在ではフィリピン全土に広がって、1つの地域で13万人もの人が集まる国家的祭典となっている。そもそも、セブ島の一信徒であるジーナ・オスメニアさんが、「セブには聖人を記念するいろいろなフェスタがあるのに、イエス様だけをあがめる集会がない」と思ったのがきっかけだ。そこでジーナさんは7年前、ビサヤ語(セブ島の方言)で賛美する集会を開いたが、そこに4千人もの人が集まったこともジーザズ・レインズの立ち上げに大きな力になった。
この祭典でユニークなのは、イエス・キリストだけを賛美するため、祭典中は特定の企業や個人名、牧師や教会名は名乗らないよう極力配慮していることだ。ジーナさん自身も名前が公表されることを嫌っているが、今回は特別に名前を明かすことを了承してもらった。
プレ集会では、ジーナさんがこの日のためにフィリピンから来日し、ジーザス・レインズの成り立ちやビジョンについて直接語った。
「イエス様の素晴らしさをたたえるためにここに来た。2千年前にイエス様は私たちのために死んでくださった。特に日本のために死んでくださった。皆さんがその日本を救うことになると信じている。私たちは、イエス・キリストに属しているから、神の国の働きができる。日本のために心を燃やそう」
ジーナさんは1998年に主を信じ、それ以来、心の中から喜びが溢(あふ)れ出て、誰かと分かち合わないではいられなくなり、フィリピンの人たちがイエスを信じるように祈ってきた。ただ、「自分はセブ島の小さな教会に仕えるただのクリスチャン」と明言する。
「日本全体をイエス様のために勝ち取りたいと思うなら、イエス様の名を高く掲げる必要がある。そうすれば、イエス様は人を集めてくださる。フィリピンで持たれたジーザス・レインズでは数々の奇跡が起こり、その中で『イエスが王である』と宣言することが大きな力になった。今ここにいることを低く見積もらないでほしい。イエス様はほほ笑みをもって私たちを見ている。なぜなら、皆さんは力を合わせてこのことをやろうと集まっているから」
続いて聖書を開き、「しかし、あなたがたは、選ばれた民、王の系統を引く祭司、聖なる国民、神のものとなった民です。それは、あなたがたを暗闇の中から驚くべき光の中へと招き入れてくださった方の力ある業を、あなたがたが広く伝えるためなのです」(Ⅰペトロ2:9)という聖句から、「主は皆さんにも同じことを語っている。皆さんは選ばれた人で、主の御業を行うために通りよき管となる人。事を起こすには勇気が必要だが、主が扉をどんどん開いてくださる」と励ました。
昨年、フィリピンのジーザス・レインズでは、虹がそれぞれの地域で目撃され、全部で24本見られたという。ヨハネの黙示録4章3~4節によると、主の御座を虹が覆っており、その周りには24人の長老が座っていたとあることから、ジーナさんは、「その日こそ、主がフィリピンで王座に着かれた日」と断言した。「このことは日本でも起こる。それは1つの小さな勇気で始まり、神様が起こしてくださる。主は十字架の上で死なれたとき、全ての国を統治するために戻ってくることを知っていた。皆さんが1つになって主を呼び求めるなら、それが始まる。まず東京から始まり、全ての県に届けられる」
ジーザス・レインズ・ジャパン代表で、東京・吉祥寺にある使徒的実現チャーチ東京の重枝覚子牧師は、2015年にフィリピンでジーザス・レインズに参加したとき、日本で開催することをジーナさんによって導かれた。8月15日開催というのも、ジーナさんが神様から示された日だ。ジーナさんはこの日について全く予備知識はなかったが、重枝牧師は、終戦記念日であるこの日を示されたのは大きな意味があると思い、すぐ日本でこの祭典を開催することを決めたという。
2回目となる今年の祭典に与えられた御言葉は、「初めからのことを思い出すな。昔のことを思いめぐらすな。見よ、新しいことをわたしは行う。今や、それは芽生えている。あなたたちはそれを悟らないのか。わたしは荒れ野に道を敷き、砂漠に大河を流れさせる」(イザヤ43:18~19)。
集会の中で重枝牧師は、このように呼び掛けた。「1回目のジーザス・レインズ・ジャパンは、戦後71年をヨベルの年に重ねて特別な年とし、悔い改めから始めた。神様は血を流してくださり、日本は霊的に自由を取り戻すことができた。私たちは赦(ゆる)される者となり、神様は天国の門を大きく開いてくださった。だから、過去のことではなく、先のことを考えよう。これから信仰を持つ人たちに神様の素晴らしさを伝えるために、一歩を踏み出そう」
そして、「今年は東京にフォーカスして祈る。主のために東京を勝ち取ろう」と宣言し、東京23区、多摩地域、島しょ部と、各地域ごとに祈った。さらに、その後には日本各地のためにも祈りがささげられた。
ステージでは本番さながらの迫力で賛美とダンスが繰り広げられ、8月の本番を「クリスチャンの夏フェス」と謳(うた)い、その中でイエス・キリストを王と宣言し、たくさんの神の子が生まれるよう、そして、目標とする47都道府県の各地区で同日同時開催されるよう祈りをささげた。
最後に重枝牧師はこう語った。「『昭和の日』にこの『プレ・ジーザス・レインズ・ジャパン』が行われたのは偶然ではない。過去の失敗を繰り返す昭和の時代は終わった。この宣言のために神様は今日、私たちを集めてくださった。新しく生まれ変わった私たちが、神様の素晴らしさを宣べ伝えていこう」
この日、東京のための祈りが終わった後、東京の上空には色鮮やかな大きな二重の虹がかかった。
ジーザス・レインズ・ジャパン・プロジェクトチームでは、8月15日に向けて月1回の祈り会(Vision Casting)を、5月12日(金)、6月16日(金)、7月14日(金)に開催する。場所と時間についての問い合わせは、ジーザス・レインズ・ジャパン・プロジェクトチーム(電話:0422・27・5252、メール:[email protected])まで。情報メールの配信も行っており、希望者は左記のメールアドレスまで。