世界のカトリック人口が5年間で約7%増加し、12億8500万人に達した。
カトリック・ヘラルド(英語)によると、バチカンが今月6日に発表した。アフリカの成長が著しい一方、欧州のような他の大陸では慢性的な司祭不足に直面しているという。
バチカンの最新の統計によると、アフリカのカトリック人口は2010〜15年で19・4%成長。世界では7・4%増加した。2015年だけでも、世界のカトリック人口は1%増加した。
世界で最もカトリック信徒が多い国はブラジルで1億7200万人。それに、メキシコ、フィリピン、米国、イタリア、フランス、コロンビア、スペイン、コンゴ民主共和国、アルゼンチンが続く。
地域別では、世界のカトリック信徒の約49%が北南米に住み、22・2%は欧州、17・3%はアフリカ、11%はアジアに住んでいる。オセアニアと南太平洋は1%未満。
司祭1人当たりが司牧する信徒の数は、15年は世界で平均3091人だった。10年は2900人で、5年間で200人弱増加したことになる。
教区司祭の数は10〜15年で増加したが、修道司祭は減少した。アフリカでは両者の数が増加したが、欧州では1年で平均2502人の司祭を失ったという。
神学生の数は2011年に過去最高を記録した後、徐々に減少している。バチカンは「唯一の例外はアフリカであり、現時点では司祭不足の影響を受けておらず、これからも最大の可能性を持つ地域であり続けるでしょう」としている。