米国のバプテスト教会宣教師であるH・B・ベニンホフ博士が開いたキリスト教主義の学生寮「友愛学舎」を前身とし、今年100周年を迎える早稲田奉仕園は27日同園で、同じく今年40周年を迎える国際教育交流協議会(JAFSA)と共催でのジョイントフォーラムを開催する。
フォーラムのテーマは、「留学生のハウジング運営の課題と未来 30万人の留学生受け入れのために」。今年1月に政府から、2020年までに留学生を現在の12万人から約2.5倍の30万人にまで増やすという方針が出されたのを受け、国際学生寮の現状や課題を踏まえて、将来の体制についての意見を共有する場として開催される。
フォーラムでは、同園学生寮マネジャーの阿部千秋氏ら3人がパネリストとして発題。国際学生寮の運営に実際に携わっている関係者らの対話を通して、これからの国際学生寮のあり方を展望する。
同園は創設以来、キリスト教精神に基づいて活動を続け、国際学生寮としてばかりではなく国際学生センターとして、講座やセミナーなどを開催している。一方、JAFSAは全国200以上の大学・国際教育関連機関などからなる組織で、国際教育交流に関する情報交換、調査、研究などを行っている。
同園は100周年記念会として11月3日には、記念式典のほか様々な団体との協力による記念イベントを予定している。