キリスト教の信仰基盤を否定するものとして世界的社会現象を巻き起こした、ミステリー小説「ダ・ヴィンチ・コード」の著者ダン・ブラウンの小説「天使と悪魔」(原題:Angels & Demons、ロン・ハワード監督)の映画化が進む中、ローマのカトリック教会のスポークスマンがローマにある教会2カ所での撮影を禁止したことを明らかにした。AP通信が伝えた。
「天使と悪魔」は、「ダ・ヴィンチ・コード」の主人公であるロバート・ラングドンの過去を描いた作品で、同通信によれば、スポークスマンは前作とほぼ似通ったテーマであることは明らかだとし、「ダ・ヴィンチ・コード」が世界各地の教会関係者からの反発をもたらした前例を考慮したとしている。
撮影が禁止されたのは、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会とサンタ・マリア・デラ・ビットリア教会。スポークスマンは、「われわれが支援すれば(映画は)美しい作品に仕上がるだろうが、われわれの宗教観とは一致しない」(同通信)と語った。