大阪市の国立国際美術館で「クラーナハ展―500年後の誘惑」が行われている。4月16日まで。2016年10月から2017年1月にかけて東京・上野の国立西洋美術館で展示されたもの。
ルカス・クラーナハ(1472~1553)は、神聖ローマ帝国の政治・文化の中心地だったザクセン公国の首都ヴィッテンベルクの宮廷画家で、ドイツ・ルネサンスを代表する画家として活動した。また、同じくヴィッテンベルクに住んでいたマルティン・ルターとも親交を結び、宗教改革にも深く関与した。現代でも最もよく知られているルターの肖像画も、クラーナハが描いた作品だ。
同展では、代表作「マルティン・ルター」(1525年)のほか、旧約続編『ユディト記』の「ホロフェルネスの首を持つユディト」(1530年ごろ)、「アダムとイブ(堕罪)」(1537年)、「ロトとその娘たち」(1528年)など、聖書物語をテーマにした作品も数多く展示される。
関連イベントとして、同美術館の研究員や画家によるギャラリートークも行われる。
主催:国立国際美術館、ウィーン美術史美術館、TBS、MBS、朝日新聞社
後援:外務省、オーストリア大使館
日時:2017年1月28日(土)~4月16日(日)
会場:国立国際美術館 大阪市北区中之島4-2-55
開館時間:午前10時~午後5時(金曜日は午後7時)
観覧料:一般1600円、大学生1200円、高校生600円