【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は6月13日、ヨーロッパ歴訪中のジョージ・W・ブッシュ米大統領と会見した。
教皇がブッシュ大統領をバチカンに迎えるのは2007年6月に続き2回目。一方、教皇は今年4月の米国司牧訪問で、大統領と個人会談を行っている。
バチカン放送(日本語電子版)によると、会談は非常に親しい雰囲気の中、場所も通常の教皇宮殿内ではなく、バチカン市国の一角にある聖ヨハネの塔(トッレ・ディ・サン・ジョヴァンニ)の中で行われた。
会談で、教皇は大統領に対し、先の米国訪問時の歓迎と、基本的な道徳価値を守る努力に感謝を述べた。さらに米国とヨーロッパ・中東諸国との外交関係、聖地の平和構築への取り組み、グローバル化、食糧危機、世界貿易などの国際政治問題を話し合った。