台湾を代表するクリスチャンバンド「THE CALLING(ザ・コーリング)」が来日し、HCC Live Church ライブチャーチ寸座(静岡県浜松市)のワーシップミニストリー「ライブチャーチワーシップ」とタッグを組んで、「BODY OF CHRIST(キリストのからだ)」をテーマに、日本全国でワーシップツアーを開催している。1月27日に東京会場の Mt.RAINIER HALL SHIBUYA(東京都渋谷区)を皮切りに、名古屋、芦屋、大阪とコンサートは続く。
近年は海外のクリスチャンアーティストの来日が話題を呼ぶことが多い。その中でもザ・コーリングが観客の耳を引き付けるのは、歌詞の全てが日本語で歌われること。27日の東京会場でも全曲が日本語で歌い上げられた。その中には、聖書の言葉からインスピレーションを受けた「見よ、イエスが新しいことをなされる」「キリストのからだ」などのオリジナルソングもある。そのあまりに流ちょうな日本語は、両グループがステージに立つと、誰が台湾人で誰が日本人か分からないほど。国籍だけでなく言葉の壁をも超えて一つとなり、神に賛美をささげる姿が印象的なコンサートとなった。
日本語で楽曲を作ることについて、ザ・コーリングのメンバーの1人、葉淳綺さんは次のように話す。「確かに大きなチャレンジですが、どの言語で曲を作るにしても、私たちの意識は常に『音楽を通して人々の目を主に向けさせること』にあるので、言語の違いというのは大きな問題とは思っていません」。初めに中国語で書かれた曲は、2人のプロの通訳者によって翻訳され、さらに複数の日本人の最終的な確認を経て完成されるという。
ザ・コーリングは、台湾の単立教会・台湾ワーシップ&プレイズ・チャーチ(頌揚基督宣道會)で結成されたグループ。その教会員は100人にも満たないが、ほぼ全員が海外宣教への思いを持っており、現在は世界12カ国での宣教に力を注いでいる。今年だけでも40回以上の海外宣教が予定されており、さながら新約聖書時代の使徒たちのように世界を巡回している。日本には1994年から毎年、多くの伝道チームを派遣し続けてきた。2003年から08年にかけては、キリシタン大名・高山右近の生涯を題材にした日本語劇を日本全国で公演し、12年からザ・コーリングを中心として、音楽を通しての伝道活動を開始。
ツアーを共にするライブチャーチワーシップも、オリジナルのワーシップソングを作詞・作曲するとともに、海外のワーシップソングを公認で数多く日本語に翻訳し、音楽を通して福音を伝えている。ザ・コーリングは12年以来毎年、ライブチャーチ寸座でコンサートを行っているが、葉さんは同教会についてこのように話す。「常に豊かな成長を続けている教会で、献身的に主に仕えている教会員の姿に大きな興奮と感動を覚えます。自ら新しい賛美をたくさん作り出し、さまざまな努力をして音楽により福音を伝え、常に生き生きとした心で主の真理を求め、従っている姿に感銘を受けました」
一方、同教会のユースパスターである榊山使音(しおん)さんと、ライブチャーチワーシップのリーダーである榊山純さんは、ザ・コーリングについてこのように語る。「毎年2月、彼らが最も大切な人と過ごす旧正月の時期に日本にやって来てくれます。来る前にも、最も良きものを提供するために、妥協のない練習と準備に夜通し励んでくれているのです。そこにキリストの大きな犠牲的な愛を覚えます。また、自分が理解できる領域で主の働きをするのではなく、ただ神様の御旨に従い、そして全身全霊で主に仕え、人々に仕える姿勢から、本当の主の弟子の姿を学ばせてもらっています」
賛美によって強い一致と信頼が与えられたザ・コーリングとライブチャーチワーシップは、この夏ついに台湾最大級の賛美フェスティバル「讃美祭」を日本に上陸させる。台湾ワーシップ&プレイズ・チャーチが10年から主催しているこの讃美祭は、神の栄光を表すクリスチャン音楽グループのコンテスト。グループ同士が共に学び、励まし合い、賛美作りの技術を向上させるためにあえてコンテスト形式を採用している。これまで台湾国内の160以上の教会が参加しており、賛美に目覚める人が次々に起こされ、新しい賛美が誕生し、礼拝が活性化し、多くの若者が教会に仕えるようになっているという。
日本での開催にあたってはコンテスト形式ではなくコンサート形式をとり、日本全国の教会からクリスチャン音楽グループの参加を呼び掛けている。また、最高の賛美をささげるため、音響・照明などの技術を学ぶワーシップセミナーの併催も予定されており、台湾の讃美祭で得られたさまざまな経験や知識が日本の教会と分かち合われる機会となる。
使音さんと純さんは力を込めてこう話す。「神様の御恵みにより、素晴らしい祝福の流れが台湾から日本に来ることになりました。以前、台湾の教会で祈り会がなされているとき、神様が『日本が世界のリバイバルの始まりとなる』と教えてくださったそうで、台湾のクリスチャンは日本に大きな期待をもって祈り、励ましてくれています。日本での讃美祭の働きを通して、日本中で主への賛美がささげられ、教会が生かされていくことを期待しています。自分の思いではなく、主の思いに従って生きる人々が起こされ、今後、日本のリバイバルのために御言葉と賛美をもって立ち上がっていく主の軍隊が与えられることを心から願っています」
■ THE CALLING×LIVE CHURCH WORSHIP
BODY OF CHRIST―キリストのからだ―ワーシップ・ツアー2017
<東京>
2017年1月27日(金)開場午後6時、開演午後7時
会場:Mt.RAINIER HALL SHIBUYA(終了)
<名古屋>
2017年2月2日(木)開場午後5時半、開演午後6時半
会場:名古屋市芸術創造センター(名古屋市東区葵1-3-27)
<芦屋>
2017年2月4日(土)開場午後3時半、開演午後4時
会場:芦屋福音教会(兵庫県芦屋市呉川町2-5)
<大阪>
2017年2月5日(日)開場午後4時半、開演午後5時
会場:カリスチャペル(大阪府交野市郡津3-73-5)
※ 全て入場無料
ザ・コーリングとライブチャーチワーシップが共同で制作したワーシップ・アルバム「BODY OF CHRIST」が発売されており、ツアー中、各会場で購入することができる。詳細・問い合わせは、THE CALLING ワーシップ・コンサート・ツアー事務局(電話:053・527・0810または080・4859・2848)まで。
■ 讃美祭
日程:2017年8月14日(月)
会場:ライブチャーチ寸座(静岡県浜松市北区細江町気賀11417-1)
※ワーシップセミナーは、8月15日(火)に同会場で開催される。
詳細は、讃美祭JAPANのフェイスブックまで。