皆さんは、人生に、また今までの生き方に、「後悔」がありますか。
質問の後に、また映画の話です。先週に引き続き映画の話ですが、大事な話につなげますので、ご了承ください。今年の春(皆さんにとっては去年の春です)、素晴らしい、感動的な映画を見ました。まさしく、タイトルも怪しいタイトルでしたが、見たら「大当たり!」、感動して1人で何回も見に行き、家族や外祖父母も連れて行き、四国に帰省した際は祖父母も連れて行き、何回も見ました!
この映画は、戦災孤児として必死に生き抜き、若くして夫に先立たれ、幼い娘を必死に働きながら女手1つで育て上げたおばあさんの物語です。もう本当に涙ものですね。彼女が、その昔貧乏のどん底で苦しみながらも、必死で幼い病弱な娘を育てる姿・・・、粉雪舞う寒空の中、娘をおんぶしながら、空瓶を洗う彼女の手・・・。
病弱な娘のために、家々を訪問して商品を売ろうとするが追い出される彼女。病院に連れて行くお金もなく、泣きじゃくるわが子を必死に看病するその姿。幼い娘が店先でハンバーグを見つめているも、財布の中にはちゃんとしたお金がない、彼女の切なさ、悲しさ、やりきれなさ・・・。
(主演女優さんが歌いながらの、この回想シーン。泣けますよ。もう、何回も見たくなりますね。このようなお勧めは、本当はこのコラムでしてはいけないのかもしれませんが、ぜひDVD「あやしい彼女」をレンタルして、ご覧ください。2016年春公開、主演女優は倍賞美津子さん、多部未華子さんです)
この映画は、彼女つまり、そのおばあさんの「人生をやり直したい!」という願い、「今まで何~にもいいことなかった」というような後悔の思いが土台にあるかのように見えます。
さて、話がまた大きく変わって、ウィリアム・スミス・クラーク博士を皆さんはご存じでしょうか?「少年よ。大志を・・・」という発言で有名ですね。
実は、『100人の聖書』が出版されるギリギリ何日か前、ようするに初版分がまさに印刷工場で印刷・製本されているであろうときに、北海道にいました。研修旅行ともいえると思いますが、その中で1人朝早く札幌の街を歩き回り、広大な敷地の北海道大学に行ってきたという思い出があります。そこで、クラーク博士の胸像を見てきました。
そのクラーク博士が、人生を振り返って、こう語っているんですね。「余の生涯の事業にして一として誇るに足るべきものあるなし。ただ日本札幌における8ヶ月間のキリスト教伝播こそ、余が今日死に就かんとする際、余を慰むるに足るの唯一の事業なれ」(『100人の聖書』50ページ参照)
彼の人生には、「後悔」はなかったようです。そして、1つのことに満足し、誇りを持っていたようですね。つまり、聖書を教えたこと、日本において聖書の教育を若者たちにしたことであったようです。
今までの人生に、そして生き方に後悔があっても問題ありませんね。その後悔を捨てて、まずは新しい人生を始めるために聖書を手にとってはいかがでしょうか? また、聖書を読んだことがある、知っているという方は、これからは新たに、聖書を伝える、聖書のすごさ、聖書の感動的ストーリーを伝えてみてはいかがでしょうか。
後悔なき、「聖書を伝える人生、生き方」が始まりますね。
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【書籍紹介】
篠原元著『100人の聖書』
本書を推薦します!
「他の追随を許さない数と挿話」
――奥山実牧師(宣教師訓練センター[MTC]所長)
「牧師の説教などに引用できて便利」
――中野雄一郎牧師(マウント・オリーブ・ミニストリーズ)
「聖書に生きた偉人たちの画廊」
――峯野龍弘牧師(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会)
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