「あなたのパンを水の上に投げよ。ずっと後の日になって、あなたはそれを見いだそう」。聖書の言葉です。
私たちの毎日は「チャンス」に満ちていると思います。
私も、先ほど(昨年の12月21日です)車を運転しながら、ある光景を目撃しました。中学生の制服を着た女の子が歩いているんですね。おそらく学校帰りだと思いますが。普通の光景ですが、その子が両手に本らしきものを持ちながら、その本らしきものを読みながら歩いていたんですね。
しかも、その顔がよかったですね。美人とかかわいいとかいうことじゃなく、「面白くてたまらない」というか、はたから見ても、「ああ、この子、この本を本当に楽しんでるな!」と分かる表情で、本らしきものを両手にして、読みながら歩いているんですね。なんとなく感動しました。今時、1冊の本にあそこまで没頭できる子がいるんだなあと・・・。
このエピソードをどこかで使いたいなあと思い、チャンスを探していたのですが、先週のコラムにも先々週のコラムにも関連性があまりないようで使えませんで、やっと今週のコラムになんとか、このように書かせていただいた次第です。なんとかチャンスを生かして(作って!?)、このエピソードを載せられました。
私たちの毎日は、与えるチャンス、助けるチャンス、良くしてあげるチャンス、恩返しのチャンスとか、いろいろな「チャンス」があると思います。そのチャンスを生かして、できるだけたくさんの人に良いことをしてあげたいですね。それって、ずっと後になって、自分に戻ってくるものだと思います。
ハワード・ケリーという医師がいました。大学の産婦人科教授だった方です。あまり有名ではないかもしれませんが、彼の話をもとにしたCMがあります。私も以前見ましたが、確かに感動ものです。このコラムをご覧の皆さんは、この後に、このコラムをしっかり最後まで読まれたあとに、ぜひ、そのCMをご覧になってください。ネットで、ハワード・ケリーと検索すれば、そのCMの動画が見られるはずです。
その彼の話、CMのもととなった物語は、『100人の聖書』(53ページ)にも写真付きで紹介されていますので、『100人の聖書』も手に取ってみてください。
心優しく与えた少女。彼女はどんな人にも与える人だったのではないでしょうか?(CM動画を見ても、本来の話とはかなりかけ離れていますので、この少女のことや本来の話を知りたければ、『100人の聖書』を読んでみてくださいね)
彼女の善行は、それから何年か後に、彼女に返ってきました。
聖書は、「与えよ。そうすれば与えられる」と教えています。また、「ずっと後の日になって、あなたはそれを見いだそう」と教えています。
皆さんの前にある、与えるチャンス、良くしてあげるチャンス、励ましてあげるチャンス、貸してあげるチャンスを生かすならば、将来、素敵な出来事が自分に返ってくるかもしれませんね。
今日は、聖書が教えている「与えよ」という教えに、チャンスを生かして、のってみませんか? それが目の前の人を助け、また将来の自分に対する投資にもなるのかもしれませんね。
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【書籍紹介】
篠原元著『100人の聖書』
本書を推薦します!
「他の追随を許さない数と挿話」
――奥山実牧師(宣教師訓練センター[MTC]所長)
「牧師の説教などに引用できて便利」
――中野雄一郎牧師(マウント・オリーブ・ミニストリーズ)
「聖書に生きた偉人たちの画廊」
――峯野龍弘牧師(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会)
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