「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい」(ピリピ4:6)
「世界の七不思議は何だと思いますか」と米国の小学校で生徒たちに問題が出されました。多くの生徒が書いたのが、1)エジプトのピラミッド、2)タージ・マハル、3)グランドキャニオン、4)パナマ運河、5)エンパイアステートビル、6)聖ペトロ大聖堂、7)万里の長城でした。
しかし、1人の少女は興味深いリストを作りました。「わたしの世界七不思議は、1)目が見えること、2)耳が聞こえること、3)手の感触、4)味覚、5)感情があること、6)覚えること、7)愛せることです」
この少女にとって、最も身近にある自分の能力が、不思議で仕方がなかったのです。
私たちは1回呼吸するたびに、それも神からの贈り物であり、私たちはこの一瞬も神によって生かされていることを感謝すべきなのです。しかし、物質的なことに心を奪われてしまうと、神の恵みに気付かないで過ごすことになるのです。
米国で60人以上の心理学者たちが数億円の予算を組んで、どうすれば人間性を向上させ、人が幸せになれるかを調査しました。その結果、自尊心、霊性、家族、良い結婚、友情などが幸せな人生への鍵であり、希望,生きがい、正しい目標を追い求めることも人に幸福感をもたらすという結果が出ました。
また、他人が幸せになるように手助けすることも、新しい人間関係、新しい希望を生み出し、幸福感を増すのです。そして何よりも感謝の心を持つことが、幸せな人生の大切な要素だと分かったのです。
日課のように頻繁に感謝する人は、より健康的で、ストレスも少なく楽観的で、他人を助ける傾向が強いのです。
「感謝の心」こそ、幸せな人生の鍵なのです。
1. 自分の存在を感謝する
雪の結晶を見ると感動します。決して偶然にできたものとは思えないほど美しいのです。誰かが模様や図案を考えたとしか思えません。雪の結晶は、天地創造の神によってデザインされたのです。
それと同時に私たち人間も、神によって選ばれて、愛されて、計画をもって創造されたのです。私たちは、神の創造の業の結果である自分の存在について、神に感謝をささげるのです。生きる力はそこから湧いて来るのです。
2. 感謝は最良の薬です
英国のジョン・ショウエット牧師は「感謝は、感染症を予防するワクチンであり、抗毒素であり、防腐剤だ」と言います。
つまり感謝は、不満が心に進入してくることを予防します。
感謝は皮肉、批判という毒の作用を抑える抗毒素です。また感謝は、弱った魂を癒やす防腐剤のようなものです。
3. 感謝はプライドを追い出します
心から感謝できる人は、高ぶったり、荒々しくなったり、神に対して逆らったりはしません。
神に感謝できる人は、傲慢(ごうまん)な心の罠から守られます。
4. どんな時にも感謝できます
感謝する生活が深まっていくと、人間性が成熟してきます。単に何か良きものに対して感謝できるだけではなく、乗り越えるべき障害や、その中で与えられた洞察や、新しく学ぶことができた体験や謙遜さが増したことや、苦難に耐える力がついたことや、他の人の気持ちが分かるようになったことなどを感謝できるようになるのです。
このように「感謝の心」は、私たちの人生を実に豊かに導いてくれるのです。
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