1日午後8時半ごろ、韓国南部・光州の高速道路で発生した多重追突事故の負傷者を救助しようとした、イ・グンヨル牧師(43)が後続車両にはねられ死亡した。
韓国の朝鮮日報によると、事故は湖南(ホナム)高速道路西順天(スンチョン)インターチェンジ付近で発生。インターチェンジ付近で乗用車1台が急停車し、後続のイ牧師は急ブレーキで衝突を回避したが、さらに後続の乗用車がイ牧師の車に衝突。この衝突では負傷者は出なかったが、その後ろから来たトラックが衝突を避けようと車線変更したところ、観光バスと衝突し、トラックの運転手が重傷を負った。
トラックとバスとの衝突で発生した負傷者を救助しようとイ牧師は車から出て、トラックへ走り寄ったが、このときさらに他の車がトラックへ衝突し、イ牧師はトラックにひかれた。
警察は同報に対して、事故が運転者の不注意で発生したもので、イ牧師は自分の危険を顧みず負傷者の命を救おうと事故に遭ったと説明している。