【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)キリスト教一致推進評議会議長ウォルター・カスパー枢機卿は5月29日、モスクワでアレクセイ2世総主教と会見した。
同枢機卿は、モスクワ総主教庁の渉外部責任者、スモレンスクとカリーニングラードのキリル府主教の招きに応え、5月21日から30日までロシアを訪問した。
29日、アレクセイ二世総主教と会見したカスパー枢機卿は、教皇ベネディクト十六世の書簡を手渡した。
バチカン放送(日本語電子版)によると、書簡で教皇は、カトリックと正教会の関係推進をはじめ、他のキリスト教会や諸宗教との対話に向けての総主教の取り組みに賞賛を述べ、姉妹としての両教会の友好と接近を示す多くのしるしに喜びを表明した。そして、カトリックと正教会が完全な一致に向けての道のりの中でさらに歩み寄ることができるよう願っている。