【CJC=東京】20世紀最大の神学的業績とされるカール・バルトの『教会教義学』は8000ページにも上る大作でもあるが、ドイツ語版と英語版でこのほどデジタル化され、CD―ROMとして発売されることになった。
プリンストン神学校とT&T・クラーク出版社がデジタル化に協力した。「学士、学者、牧師は教会教義学のデジタル版を歓迎するだろう。バルトの傑作をデジタル時代に対応させることは、私たちの長年の目標だった」と、プリンストン神学校バルト研究センターのクリフォード・アンダーソン氏は言う。
デジタル化された「教義学」は、個々の字句や文節だけでなく関連する聖書個所や引用まで検索可能だという。ギリシャ語やラテン語のものも原語がテキストと共に表示されるので、辞書をいちいちひかなくても済む。
今回、「教義学」CD―ROM版は単独ではロゴス聖書ソフトウエア社から、またアレキサンダー・ストリート・プレス社はチューリヒのTVZ社と協力、『デジタル・カール・バルト・ライブラリー』の一環としてドイツ語と英語で発売。T&T・クラーク出版社は12月にペーパーバック31巻として、特価750ドル(449ポンド=約7万9000円)で発売の予定。eブックとしても発売する。