【CJC=東京】5月12日に中国四川省を中心に発生した大地震で、各地のキリスト教会堂も破壊したほか、信徒の消息不明も多数に上っていると見られる。その中で聖職者や海外から入国している活動家も遭遇していたことが明らかになった。
中国の公認カトリック教会系信徳通信は、甘粛省平凉教区のハン・イデ司教は、四川省各地の村訪問の最中で、地震発生の時には3分間もの揺れを体験したという。天水教区の司祭は、教会堂は破壊され、そこに住んでいた少年が負傷したと語った。重慶では、ヘ・ゼキン=補佐司教がベッドから起きあがった時、「窓の近くに掲げてあった十字架が激しく揺れていたので、外に出て多くの人といっしょに走った」と言う。
教会員の1人は子どもを抱えながら、足が骨折しているのに逃げようと懸命だった、と同司教は信徳通信に語っている。
メノナイト中央委員会から派遣されていた活動家8人も遭遇していたことが明らかになった。米国7人、ニュージーランド1人は英語教師として四川省と重慶市に滞在中だったが、全員無事と同委の北京駐在カスリーン・スーダーマン氏は言う。