【CJC=東京】オランダ出身で、「氷の微笑」「ショーガール」などの作品で知られるポール・バーホーベン監督が、20年以上の研究をもとに執筆したイエス・キリストの伝記を9月にアムステルダムのムーレンホフ社から出版することが4月23日明らかになった。同社では、2009年に英語版出版を目指し交渉中だという。
イエスは、母マリアがガリラヤでローマ人の兵士にレイプされて身ごもった子だという説を、カトリックの同監督は唱えている。また、ユダはキリストを裏切ってなどいないとも主張する。
ただ米カトリック系のフォーダム大学大学院のカーク・ビンガマン教授は同監督の主張は別に目新しいものではない、と言う。
7月に70歳の誕生日を迎えるバーホーベン監督はライデン大学で数学と哲学博士号を取得している。キリストが起こしたとされる奇跡を疑問視していた、米国の聖書学者故ロバート・W・ファンクが開催するイエス・セミナーの常連でもあった。