【CJC=東京】正教会のイースターは暦の違いで今年は4月27日。エルサレムの聖墳墓教会には信徒数千人が、前夜に奇蹟的に現れると信じる「聖なる炎」を見ようと集まった。
エルサレム旧市街もギリシア正教会、コプト教会、ロシア正教会、アッシリア正教会などの巡礼者約15万人で混雑した。
正教会信徒であっても、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区住民は、通常イスラエルによってエルサレムへの立ち入りを阻止されているので、イエスの生誕地ベツレヘムなどでは、そこの教会でイースターも祝われる。ただイスラエル軍によると、宗教的祝典のためのエルサレム立ち入りには特別許可が出されるという。
モスクワでは、ロシア正教会のアレクシー二世総主教が、救世主キリスト大聖堂で深夜ミサを捧げた。ウラジミール・プーチン大統領と後継者のドミトリー・メドベージェフ氏も出席した光景はテレビで生中継された。
復活祭は太陰暦にしたがって決められるため、太陽暦では年によって日付が変わる。さらにグレゴリオ暦を用いる西方教会とユリウス暦を用いる東方教会では日付が異なる年が多い。