VIPプリズム「闇から光へ」のシンポジウム「加害者家族の現状」が10月8日(土)、東京都千代田区のカトリック麹町聖イグナチオ教会で開催される。参加無料。予約不要で誰でも参加できる。
パネラーとして登壇するのは、NPO法人Wold Open Heart理事長の阿部恭子氏と、VIPプリズム会長でNPO法人マザーハウス代表の五十嵐弘志氏。
阿部氏は、東北大学大学院在学中の2008年に、社会的差別と自殺の調査・研究を目的とした任意団体Wold Open Heartを設立。11年にはNPO法人格を取得し、宮城県仙台市を拠点に、全国で初めて犯罪者家族を対象とした各種相談業務や同行支援などの直接的支援と啓発活動を開始し、全国の加害者家族からの相談に対応している。
著書には『加害者家族支援の理論と実践―家族の回復と加害者の更生に向けて―』(編著、現代人文社、2015年)、『悲嘆の中にある人に心を寄せて―人は悲しみとどう向かい合っていくのか』(分担執筆、上智大学出版、2014年)、『交通事故加害者家族の現状と支援―過失犯の家族へのアプローチ』(現代人文社、2016年)がある。
13歳から市民運動に関わり、社会的弱者や少数者といったいわゆる「マイノリティー」と呼ばれる人々の権利擁護や生活支援活動に参加してきた阿部氏。さまざまな活動との関わりを通して人権擁護活動に「ケア」の部分が欠けていることを指摘する。今回のシンポジウムでも、加害者以上に厳しい目を向けられる加害者家族に目を向け、自殺者さえも出る現状を踏まえ、犯罪の当事者ではないのに、まるで犯罪を犯したかのように扱われる理由を探りつつ、加害者家族の支援には何が必要なのかを考えていく。
問い合わせは、VIPプリズム(電話:080・3729・0067、[email protected]、担当:五十嵐)まで。
日時:2016年10月8日(土) 午後2時~5時(開場:午後1時半)
場所:カトリック麹町聖イグナチオ教会岐部ホール404号室
(住所:東京都千代田区麹町6−5−1)
定員:100人