【CJC=東京】イラクのシリア正教会のアデル・ユシフ司祭が4月5日、バグダッド中心部の自宅付近で射殺された。
カルデア典礼カトリック教会の指導者エマヌエル三世デリ枢機卿が同司祭の身元を明らかにしたもので、同枢機卿はロイター通信に、同派のモスル大司教パウロス・ファライ・ラホ氏が2月29日誘拐、殺害されたほかキリスト者への迫害が続発している中で、今回の事件にキリスト者は衝撃を受けており、「神に祈り、イラクの保安を求める以外に、なすべきことがない」と語った。
イラクでは少数派のキリスト者は2003年以来の抗争激化から距離を置くようにしているものの、バグダッドやモスルでは狙われることが多い。