世界各地を巡るツアーで話題を呼ぶ、ウガンダの孤児たちで結成された聖歌隊「ワトト・チルドレンズ・クワイヤ」が今年5月、初の来日ツアーを行う。今回は、2週間の日程で大阪、和歌山、名古屋、横浜、東京を巡回する。聖歌隊のメンバーは、内戦やエイズによって片親もしくは両親を失いながらも懸命に生きる現地の子どもたち。現代ゴスペルと伝統的なアフリカンリズムが融合した元気いっぱいの歌やダンスで、見る人に夢と希望を伝える。ブッシュ米大統領や英国のエリザベス女王の前でもパフォーマンスを披露し、その働きは米国のニューヨーク・タイムズやワシントンポストなどでも取り上げられた。
この聖歌隊は、ウガンダの貧しい子どもたちを支援する団体「ワトト・チャイルドケア・ミニストリーズ」(以下、ワトト)の働きから生まれた。そこでケアを受けた子どもたちが大使として世界中を巡り、ワトトのビジョンを伝えている。
ワトトはカナダ人宣教師のゲアリー・スキナー牧師夫妻によって94年に設立。現地の2歳から12歳の貧しい子どもたちを受け入れ、心と体のケアを行っている。現地のワトトチルドレン村には各国のボランティアチームが建設した家々があり、そこに一家につき8人の子どもたちが母親役の女性とともに生活している。各家には、ベッドルーム3部屋とキッチン、リビングルームのほか、清潔な水が流れて電気も使えるバスルームもある。継続的な経済支援もボランティアチームが行っている。
ワトトの目標は、現地に住む一人でも多くの貧しい子どもたちがこの働きを通して十分なケアを受け、ウガンダの将来を担う人材にまで成長すること。今回のツアーでは、ワトトの支援を受けている孤児の中から、オーディションで選ばれた18人の子ども大使が、台湾、香港、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドを6カ月間かけて巡る予定だ。
ワトト・チルドレンズ・クワイヤ「希望のコンサート」は、大阪キリスト教短期大学礼拝堂(15日)、大阪女学院大学(16日)、和歌山県・岩出市民総合体育館(17日)、大阪・グレース宣教会グレース大聖堂(18日)、愛知県・金城学院大学ランドルフ記念講堂(20日)、神奈川県立音楽堂(23日)、横浜・ランドマークプラザ1Fガーデンスクエア(24日)、東京・港区赤坂区民ホール(25日)で、それぞれ開かれる。また、ツアー終了までの間、ワトトチルドレン村への寄付金を受け付けている。各地のコンサートの詳細や寄付金に関する問い合わせは、ワトト・ジャパン公式ホームページ(http://www.watoto.jp)を参考。ワトト公式ホームページ(英語):http://www.watoto.com