桃山学院大学(大阪府和泉市)は11日、岸和田市と多様な分野における包括的な連携協力に関する協定を結んだことを発表した。8日には岸和田市役所で、信貴芳則(しぎ・よしのり)市長と牧野丹奈子(まきの・になこ)学長が出席し、調印式が行われた。
この協定は、地域社会の発展とその基盤となる人材育成に寄与することが目的。主な連携分野は、▽教育・文化・スポーツの振興 ▽地域づくり・まちづくりの推進 ▽地域に貢献できる人材育成 ▽産業・商工振興 ▽地域の健康及び福祉の発展 ▽国際交流 ▽生涯学習などの分野となっている。
締結式で牧野学長は、「この協定により、岸和田市との関係をさらに発展・強化させるとともに、本学の保有する人的・知的資源を最大限に生かして双方の発展に寄与するよう、地域連携を積極的に推進して参ります」と抱負を語った。
当日は岸和田城イメージキャラクターの「ちきりくん」も登場し、署名した協定書を手にした信貴市長、牧野学長と共に写真撮影に応じた。
日本聖公会系のキリスト教主義学校である同大は、1959年に開学。ルーツは、明治維新の頃の1869年にまでさかのぼる。「キリスト教精神に基づく世界の市民の養成」を建学の精神とし、「地域で、世界で、人を支える」を教育ビジョンとした文系5学部6学科4研究科を擁する文系総合大学。
今年、和泉キャンパスに全面移転してから21年となる。同大はこれまでも、地方自治体や企業などと連携しつつ各種事業を展開してきた。