上智大学(東京都千代田区)と横浜市教育委員会は5月24日、横浜市立高等学校と相互に教育の充実を図るため、教育連携に関する協定を締結した。同大の早下隆士学長の代理として、杉村美紀学術交流担当副学長が横浜市教育委員会を訪問した。
今回の協定は、現在、横浜市立高等学校がグローバル人材の育成を進めていることから、そのさらなる推進のために、同大が持つ教育・研究の力を活用してもらうことを目的として締結した。また、協定を結ぶことで、同大が進めている高大連携の取り組みの新たな展開ともなるという。
協定の内容は、▽大学の教育に通ずる教育内容、方法の研究に関すること、▽高校教員の教育力向上に関すること、▽大学の教員による高校生を対象とする講座の実施に関すること、▽その他大学と高校との教育連携に関し必要と認める事項、となっている。
今後は、同大の教員が横浜市の市立高等学校の生徒に向けた特別講義や講演会を実施したり、市立高校の生徒が大学の研究室を訪問するなど、学校間で教育内容の研究や連携講座などに取り組む予定だ。
同大は、社会のグローバル化を牽引する大学として、2014年に文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援事業」の対象校に採択されている。昨年7月には、イエズス会より受け継いだ上智大学の教育精神「Men and Women for Others , with Others(他者のために、他者とともに)」をマインドとした上智大学国際協力人材育成センターを開設した。同センターでは、英知と実践が結集された「国際協力、国際機関への道」を提供する。