迫害関連の情報を発信しているニュースサイト「モーニング・スター・ニュース」によると、イスラム教からキリスト教に改宗したとして、ウガンダの父親が9歳の息子を木にしばり、火を付けたという。
ナシフ・マラガラ君(9)は今月5日、ウガンダ中部カムリ県のカキラ教区の住人と教会を訪れ、クリスチャンになる決心をした。ナシフ君は礼拝の後に祈ってもらい、それからはイスラム教の活動に参加するのをやめた。そのことが、父親と継母を怒らせたという。
「ナシフ君は礼拝が終わっても帰らず、私の後について来て教会の牧師室に入り、救い主としてイエスを受け入れたいと願ったのです」と、その教会の牧師はモーニング・スター・ニュースの記者に語った。
「私は少し戸惑いましたが、その気持ちを続けて訴えるので、彼と一緒に祈りました。そして、ナシフ君は去って行ったのです」
ナシフ君の両親は彼が改宗したことを知り、食事を与えなくなった。ナシフ君は近所の人から、いくらか食べ物をもらったが、父親に捕まってしまった。
「お父さんは棒で僕をたたいてきたのですが、近くのやぶの中になんとか逃げました。それからお父さんは僕を追い掛けてきて、僕を捕まえて家に連れ帰り、バナナの木に僕をしばり付けました。お父さんは家に戻って火の付いたまきを持って戻ってきました。乾いたバナナの葉っぱに火が付いたので、僕の体はひどいやけどをしてしまいました」
近所の人たちが、ナシフ君の叫び声を聞きつけて救助し、カムリ病院に連れて行った。
「ナシフ君は回復していますが、ゆっくりしたペースです。特別な治療のために別の病院に行く必要があるかもしれません」と、カムリ病院のワルワウォ・ズバリ医師は話している。
ナシフ君の父親は逮捕されたが、現在は保釈されている。