【CJC=東京】バチカン専門の仏語通信『I・メディア』によると、中国政府高官がバチカン(ローマ教皇庁)で3月18日、秘密会談を行った。今回のチベット暴動を契機としたものではなく、計画は相当以前に立てられていたという。バチカンのフェデリコ・ロンバルディ報道官は、否定も肯定もせず、コメントも全て拒否した。
教皇は19日、恒例の一般接見の際、チベット暴動に関してそれまで守っていた沈黙を破り、暴力を停止し、対話と寛容をと呼びかけた。
イタリアの報道としてAFP通信は、中国政府がこの呼びかけを拒否し、外務省の秦剛副報道局長は20日、寛容というものは、法によって罰せられるべき犯罪人のためには存在しないと強くはねつけた、と報じている。