世界の子どもを支援する国際NGO「ワールド・ビジョン・ジャパン」(WVJ、東京都中野区)は、支援の輪を広げることを目的に、アフリカ中部の国ルワンダへのスタディーツアーをH.I.S.と共同企画し、30日まで参加者の募集を行っている。WVJが展開するチャイルド・スポンサーシップの支援事業の現場に実際に足を運ぶことで、支援のニーズを確認し、今後の支援の成果を実感してほしいという。
ツアー目的地のルワンダは、隣人同士が殺し合うという悲惨な過去を持っている。100日間で80万人が犠牲になった、歴史上まれに見るジェノサイド(大虐殺)を経験したこの国は、これまでの22年間、国を挙げて平和の再構築に取り組んできた。
WVJは、2008年からルワンダで、チャイルド・スポンサーシップによる支援活動を実施しており、平和再構築、教育、生計向上、保健衛生などの分野で、子どもたちのために地域全体の開発支援を行っている。ツアーでは、ルワンダ北東部のキラムルジ地区を訪問し、▽平和再構築の現場視察、▽子ども(チャイルド)との交流、▽最貧困家庭のための家作りボランティア活動、といったプログラムが予定されている。
平和再構築の現場では、大虐殺の被害者と加害者が互いの家に苗木を植え合い、自分が植えた苗木の世話をする「平和の木プロジェクト」を視察し、被害者・加害者から実際に話を聞く。ツアー参加には、別途、チャイルド・スポンサーシップへの加入が条件となるが、参加者自身がスポンサーとなる現地の子ども(チャイルド)に直接会い、遊んだり食事をしたりして交流できるのが、このツアーの魅力の一つだ。
WVJは、「現地の状況を自分の目で見ることで、途上国支援が身近になるこのツアーに、ぜひご参加ください」と参加を呼び掛けている。
■「~旅から始まる新しい家族~'赦(ゆる)す'ことから築く平和 大虐殺を越えて子ども達の夢をつなぐルワンダ8日間」
日程:2016年7月22日(金)~29日(金)
旅行代金:38万4000円
応募締切:6月30日(木)
※ ツアー参加には、別途、チャイルド・スポンサーシップへの加入が条件となる。申し込み・詳細は、H.I.S.まで。