【CJC=東京】米サウスカロライナ州にあるアフリカ系(黒人)米国人の教会で2015年に起きた銃乱射事件で、9人を殺害した罪に問われている白人のディラン・ルーフ被告(22)に対し、米連邦検察が死刑を求刑する方針を固めたことが5月25日までに分かった。CNNなど各メディアが報じた。
この事件では2015年7月、同州チャールストンの教会で聖書の研究をしていた信者らに対してルーフ被告が銃を乱射、同教会の牧師など9人が死亡した。
連邦検察は、人種や宗教への偏見に根差す犯行だったとして、ルーフ被告を「ヘイトクライム」(憎悪犯罪)など33件の罪で起訴した。
死刑求刑について、ロレッタ・リンチ司法長官は、「犯行の性質と被害状況を勘案して決めた」と語った。
事件の翌日に拘束されたルーフ被告は、チャールストン警察や米連邦捜査局(FBI)の調べに対して容疑を認めていた。人種戦争を始めるつもりだったとも供述したという。