【CJC=東京】ベトナム戦争当時、米カトリック社会正義運動の先駆者として知られたダニエル・ベリガン神父(イエズス会)が4月30日、ニューヨークのフォーダム大学病院で死去した。94歳。
1968年5月17日、カトリックの運動家9人がメリーランド州の徴兵委員会を訪れ、378通の徴兵書類を駐車場へ運び、手製のナパームを浴びせて火をつけ、「ケイトンズヴィル事件の9人」(ケイトンズヴィル・ナイン)と呼ばれたが、ベリガン神父はそのリーダー。
事件は連邦裁判所で審理され、政府の所有物の破壊、選抜徴兵局の書類の破壊などで有罪判決を受けた。