ペリー・ノーブル牧師は、妻のルクレティアさんとの結婚時、2人合わせて10万ドル(約1071万円)の借金があったが、金銭を賢く管理する道を見つけたと語った。
米サウスカロライナ州のメガチャーチ、ニュー・スプリング教会をリードするノーブル氏は、最近のブログ記事「金銭の管理(money management)」で、2000年に結婚した当時、とても望ましいとはいえない財政状況にあったことを明かした。
ノーブル氏は、学生の時のローンの返済やクレジットカードでの支払いなどにより、財政難に陥っていたと説明。「ファイナンシャル・ピース・ユニバーシティー」に入会するまでは、破産宣告するかどうか熟考していたという。「ファイナンシャル・ピース・ユニバーシティー」とは、デイブ・ラムジー氏率いる、聖書を土台としたファイナンシャル・ガイダンスコースのこと。負債の問題について取り扱っている。
厳格な予算編成とその実践、自分の財政状況をより良く理解することなどを通して、2007年までに借金から抜け出す方法を見つけることができたと説明している。
「あなたが借金まみれになる理由なんてありません。(中略)イエス様が死んでくださいましたから、私たちは自由に生きられるのです。これは、金銭的な面においても同じです」とノーブル氏。また彼は、ニュー・スプリング教会が今月中旬、「ファイナンシャル・ピース・ユニバーシティー」と提携して、家庭コースを実施することを付け加えた。
ノーブル氏は以前、自身の金銭的な問題について記事を書いたことがある。その中で、信仰を持ってからの最初の9年間は、10分の1をささげることに失敗していたことを告白。マラキ書3章10節「十分の一の献げ物をすべて倉に運び わたしの家に食物があるようにせよ。これによって、わたしを試してみよと 万軍の主は言われる。必ず、わたしはあなたたちのために 天の窓を開き 祝福を限りなく注ぐであろう」の背後にある重要性を理解できていなかったという。
「私は、イエス様に従った最初の9年間、什一献金はしていませんでした。(中略)そして私は『いつも』お金がありませんでした。1999年に什一献金を始めてからは、主は、私が必要な物を必要なときに『いつも』備えてくださいました」と、ノーブル氏はつづっている。
ノーブル氏は、過去を振り返り、「ある日、私は債務の奴隷だと気付いたのです。(中略)そして、もうこのままの状態でいたくはありませんでした。ゆえに、私は、主から賜ったものを良く管理する人になることを決意しました。予算を決め、財政面において厳しく意思決定を行いました」と付け加えた。
負債に関することが述べられた聖書箇所は他にもある。コヘレトの言葉5章4節では「願をかけておきながら誓いを果たさないなら 願をかけないほうがよい」(New King James Version [NKJV] では同5章5節"Better not to vow than to vow and not pay"、「誓って払わないよりは、誓わない方がいい」の意)、そして箴言22章7節には「金持ちが貧乏な者を支配する。借りる者は貸す者の奴隷となる」とある。
ギャラップ調査によると、クレジットカードの借金があるという米国人は、ミレニアル世代(1980年代から2000年代初頭までに生まれた世代)で47パーセント、X世代(1960年代から80年代初頭までに生まれた世代)では61パーセントに上ることが明らかとなった。このことから、負債は、米国人のある世代間にとっては顕著な問題であることが分かった。
アラバマ州バーミンガムに位置するワーシップ・センター・クリスチャン教会を含む幾つかの福音派の教会では、米国人の負債に関する問題を認め、その支援の方法を提供してきた。
ワーシップ・センター・クリスチャン教会のヴァナブル・H・ムーディー牧師は、支援プログラムを先導している。最近では、この支援プログラムを通して、48の家族と個人の借金返済を助けることに成功し、その返済金の総額は4万1千ドル(約439万円)に上った。
ムーディー氏は、「とても具体的な方法でキリストの愛を示したいと、まさに切望していたところでした。これこそ、私たちの教会が何であるかということそのものなのです」と今年初めに語っていた。