島根県邑南(おおなん)町の県道で4日午後、直径約1メートルの岩が転げ落ち、走行中の軽乗用車に直撃した。この落石で、助手席に乗っていた山口大学1年の栗原優奈さん(18)=山口市平井=が頭などを強く打ち、死亡した。テレビ朝日などが伝えた。
テレビ朝日や共同通信によると、邑南町戸河内(とごうち)の県道で4日午後4時ごろ、道路ののり面から直径約1メートルの岩が転げ落ち、優奈さんの母親で会社員の栗原浩美さん(52)=広島市安佐南区=が運転する軽乗用車の助手席付近に直撃した。
現場は片側1車線の緩やかなカーブで、岩はのり面の高さ約4メートルのところにあるガードパイプを突き破って落下したとみられている。岩の落石を防ぐネットなどは設置されておらず、NHKによると、浩美さんが運転する車は、斜面側の車線を走行していたという。
現場近くに住む男性はNHKの取材に対し、「自宅にいたら大きな音がして事故に気付いた。これほど大きな岩が落ちたのは見たことがない」と話している。
浩美さんについては、テレビ朝日はけがはなかったと伝えているが、同通信とNHKは頭に軽傷を負ったと伝えている。