副業で約300万円の報酬を得ていたとして停職6カ月の処分を受けていた、岐阜県池田町民生部住民課の女性主事(30)が、停職期間中に旅行先で食べたカニの写真などを繰り返しフェイスブック(FB)に投稿していたとして、池田町は2日、地方公務員法違反(信用失墜行為の禁止)に当たるとして、懲戒免職処分にした。毎日新聞などが伝えた。
同紙や読売新聞によると、元主事は勤務時間外に名古屋市で接客関係の副業を行い、約300万円の収入を得ていたとして、昨年11月2日、地方公務員法違反で停職6カ月の懲戒処分を受けていた。
しかし、元主事は同月下旬、処分前に訪れた愛知県・篠島や京都へ旅行した際の写真をフェイスブックに投稿。フェイスブックには、旅行先で食べたカニの写真や、「ママ友と海鮮ざんまい」といったコメントを投稿しており、住民から不謹慎だとクレームがきていたという。
池田町は停職処分中を理由に厳重注意したが、朝日新聞によると、元主事は「自宅謹慎ではないので、旅行に行ってフェイスブックに投稿しても問題ないと思った」などと話したという。その後、今月3月下旬に奈良県に旅行した際の写真などを再び投稿。毎日新聞によると、肉や野菜の写真とともに「食べ過ぎて撃沈。動けない。誰か助けて」とコメントしていたという。
池田町は、反省がみられず、町としての名誉が傷つけられたとして、今回の処分を決めた。この他、岡崎和夫町長も監督責任があるとして減給10分の2(1カ月)の処分とし、牛嶋勝一副町長ら3人を文書による訓告処分とした。