箱根駅伝に3回出場した経験のある東京国税局の職員、福山真魚(まお)被告(28)が5日、懲戒免職された。東京国税局が同日発表したと時事通信が伝えた。
同通信によると、福山被告は強制わいせつなど計5つの事件に関わったとされており、国税局の調査で事実関係を認めたという。福山被告は横浜中税務署で事務官を務めていた。
これまでの報道によると、福山被告は昨年10月、東京都品川区の路上で帰宅途中だった30代の女性に後ろから抱き付き、胸などを触ったり、品川区内のマンションなどに侵入し女性のベルトなどを盗んだりしたとされている。路上で女性に抱き付いたことについては、「欲望を抑えられなかった」などと話していた。
上武大学(群馬県高崎市)出身の福山容疑者は、在学中に3回箱根駅伝に出場している。2008年に関東学連選抜で上武大学駅伝部初の箱根ランナーとして出場し、山登りのある5区で、区間3位を記録。翌09年には、史上41校目の出場校として上武大学駅伝部が箱根駅伝に初出場。10年にも上武大学駅伝部として出場した。上武大学卒業後、社会人になっても実業団で活躍していたという。
同通信によると、東京国税局の中戸川誠・国税広報広聴室長は「厳粛に受け止め、職員の非行防止を徹底する」と話している。