全日本スキー連盟(SAJ)から強化指定を受けているスノーボードの未成年男子選手が昨年12月、米コロラド州への遠征中に、大麻を使用していた疑いがあることが分かった。この他にも別の未成年の男子選手も関与していた疑いがあるという。SAJは27日にも臨時理事会を開き、処分などを検討する。NHKなどが伝えた。
NHKによると、SAJは男性選手がコロラド州への遠征中に大麻を使用していた疑いがあることを把握し、今月中旬ごろから事実確認を進めてきたという。関与の疑いがある別の男子選手は、国際大会でも実績のある選手で、朝日新聞によると入賞経験もある。SAJが現在、調査を進めている。
スポーツ報知紙によると、コロラド州では大麻の娯楽使用は合法だが、世界反ドーピング機関(WADA)は大麻を禁止薬物に指定しており、競技期間中の検査で違反すると処分の対象となる。日本では大麻取締法により栽培や輸入、所持、譲渡などが禁止されている。
日本のスノーボードでは、2004年10月に当時19歳だった日本代表の男子選手がドーピング検査で大麻に陽性反応を示し、翌05年に国際スキー連盟(FIS)から10カ月の資格停止処分を受けている。本人は大麻の使用を否定し、処分期間後に復帰、06年のトリノ五輪に出場している。