東京都は21日、墨田区にある猫カフェ「ねこのて」に対し、衛生面や繁殖の管理が不十分だとして、動物愛護法に基づき、1カ月間の業務停止を命じた。読売新聞などが伝えた。
同紙などによると、猫カフェ「ねこのて」は墨田区江東橋のビル2階にあり、利用者からの指摘があり、東京都が昨年12月に立ち入り検査を実施。改善命令を出していたが、飼育環境が改善されていないなどとして、業務停止命令に踏み切ったという。
テレビ朝日によると、ねこのての店舗は広さ約30平方メートルで、東京都には猫10匹を登録していた。しかし、店内で繁殖し、同紙によると、昨年6月には10匹だったのが、62匹まで増えていたという。また、約7割の44匹が猫に特有の風邪とみられる病気に感染していた。猫は昨年11月ごろから増え始め、悪臭などのために苦情が相次いでいたという。
産経新聞によると、ねこのては松崎和子社長とアルバイトの2人で運営。店舗内で放し飼いにしていたため、異常繁殖したという。また、清掃が十分でなかったほか、別の施設で飼育していた猫15匹については、ゲージに入れたままで運動などはさせていなかったという。
猫カフェの業務停止処分は全国で初。墨田区保健所も食品衛生法に基づき指導を行っており、ねこのてでは現在、調理は行われていない。