【CJC=東京】中国外務省の劉建超報道局長は2月21日の定例記者会見で、中国がバチカン(ローマ教皇庁)との関係改善に向け会談したことを認めた。しかし日時、場所やどのレベルの関係者の接触だったかは示さなかった。
同局長は、26日の会見で、バチカンとワシントンで会談を行ったことを明らかにし、「中国は関係改善の方法を模索しており、建設的な対話の継続を望んでいる」と語った。
会談の具体的な内容には触れなかったものの、「バチカンが台湾との外交関係を断ち、宗教事務を含む中国の内政に干渉しない」という中国の原則的立場は変わらない、と強調した。
バチカンが中国との関係改善を図り、接触したとの報道はこれまでにもあり、その都度、中国側は原則的立場を強調するだけだったが、中国側が接触の事実を認めたのは初めて。