東京都北区赤羽の「赤羽小児科クリニック」が、定期接種化されている3種類のワクチンを混ぜ合わせ、1回の注射で接種していたことが明らかになった。幼児36人にこうした方法で接種していたという。日本テレビなどが伝えた。
日本テレビやテレビ朝日によると、赤羽小児科クリニックでは昨年11月から、▼麻疹・風疹、▼水ぼうそう、▼おたふく風邪の3種類のワクチンを混ぜ合わせ、1回の注射で1〜5歳の36人の幼児に接種していたという。
赤羽小児科クリニックは、混ぜて1回で接種できると説明し、保護者に了解を得た上で注射していたという。赤羽小児科クリニックの男性院長は「3回注射するのはかわいそうだから」などと説明しており、これまでのところ健康被害は報告されていない。
毎日新聞によると、今年2月、混ぜ合わせたワクチンを接種された男児(1)が発熱し、保護者が別の医療機関に相談して発覚。男児の熱はその後下がっており、因果関係は不明だという。
北区は「事故」として厚生労働省に報告し、事故調査委員会を設置。同紙によると、北区は赤羽小児科クリニックに2016年度の予防接種の委託を見合わせる方針だという。