2017年に創立125周年を迎える神戸松蔭女子学院大学(神戸市)は、人間科学部に新たに都市生活学科と食物栄養学科の設置を構想していることを発表した。新しい学科の開設により、さらなる知識と技能、人間力を備えた女性の育成を目指す。
17年4月に設置を予定する新しい二つの学科は、現在ある人間学部生活学科(都市生活専攻・食物栄養専攻)が進化したもので、時代の流れやライフスタイルに合わせた学科となっている。
都市生活科は、都市生活専修と食ビジネス専修の2専修で、都市化された社会における生活をさまざまな領域の視点から研究することにより、質の高い生活を創造、提案できる人材を育てていく。ファイナンシャルプランナーや専門フードスペシャリストなどの養成科目も設け、これまで以上に資格の取得にも力を入れる。また、食物栄養学科では、「食事力」「基礎力」「食プロデュース力」「指導力」「コラボ力」「試験力」を身に付け、管理栄養士としての資質を磨く。
同大は、日本聖公会系のキリスト教主義学校で、1892年に英国聖公会が海外宣教のために設立したイギリス海外福音伝道会(S・P・G)代表者H・J・フォス氏が神戸市北野町に創立した「松蔭女学校」が前身。25日には公式ホームページに「神戸松蔭の思い」を公開した。同大の歴史から、キャンパスの様子、各学部の紹介、就職状況に至るまで詳しく知ることができる。