同志社大のシンボルであるクラーク記念館(旧神学館)の修復工事がこのほど終わり、竣工式が21日、京都市上京区の同大今出川キャンパスで行われた。修復によって2階にあった2教室が元の講堂に復元され、同志社チャペル、神学館チャペルと並ぶ同大3つ目のチャペル「クラーク・チャペル」が誕生した。これを記念し、同大神学部・神学研究科は来月8日、同チャペルを会場に公開講演会を開催する。
今回行われた修復工事は、建築当初の形式を基本に同館を復元・整備するというもので、塔屋の屋根を鉄板ぶきにし、屋根窓や尖塔形の棟飾りなどが復元された。修復には5年が費やされ、内装面では「クラーク・チャペル」の復元が最も大掛かりなものとなった。
講演会は、同大神学部教授の本井康博氏が、クラーク記念館を含め、同大歴代の神学館を巡る秘話を披露するという。3月8日(土)午後1時から同2時半まで、クラーク記念館2階の「クラーク・チャペル」で行われる。入場無料。問い合わせは、同大神学部・神学研究科事務室(電話:075・251・3330)まで。