「・・・神が私たちの味方であるなら、だれが私たちに敵対できるでしょう。私たちすべてのために、ご自分の御子をさえ惜しまずに死に渡された方が、どうして、御子といっしょにすべてのものを、私たちに恵んでくださらないことがありましょう。・・・私たちは、私たちを愛してくださった方によって、これらすべてのことの中にあっても、圧倒的な勝利者となるのです。私はこう確信しています。・・・どんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことはできません」(ローマ8:31~39)
このところの日本食ブームに乗り、海外でも「日本食レストラン」が多く見られます。中には、見かけだけ日本食で、味は全く別物で驚かされることがあります。
ところで私たちの信仰はどうでしょう。ただ教会に通っているとか聖書を読んでいるとか、「クリスチャン」っぽく見えるというのではなく、あなたが本当にイエスの愛を知り、イエスと結びついて共に歩む本物のクリスチャンであってほしいと思います。
ただし、クリスチャンであることが義務的で、禁止項目が増えたり、修行や努力をしなければ本物ではないというような錯覚や誤解をしたりしないでください。救いは、神の恵みと信仰によるのです。
今日の聖書の箇所で、主によって救われていることは、どれほど大きな恵みなのかを確認しましょう。
1. キリストによって罪から解放されている
悪を望んでいたわけでもないのに、以前は人生が罪や悪の力に支配された状態でした。今流行の「ありのまま」の自分でも罪人のままでは、幸せにはなれないことを知ってほしいと思います。
イエスが身代わりとなって死んでくださったから、罪から解放され、罪の領域から救いと喜びと自由の神の領域に移されたのです。もともと無罪の「冤罪(えんざい)」の人が、裁判所の判断が変わって解放されるのとは違い、私たちは、弱くて頼りない罪人のまま永遠の滅びからイエスの犠牲により救われ、永遠の命をいただいたのです。
2. 主キリストが私たちの味方
今日、イエスと私たちの関係を確かめましょう。イエスは、私たちを励まし、応援し、導いてくださいます。キリスト信仰が、理屈や理論、知識だけの宗教ではなく、私たちを助け導き、共にいてくださる主イエスを信じる信仰であることを感謝します。
ローンで家を買うときには「連帯保証人」が必要です。「連帯保証人」は、買う人と同じ責任を負って返済を保証しなければなりません。
イエスは私たちの罪の負債を、命を捨てて支払ってくださいました。なぜそこまでしてくださったのですか。それは「主が私たちを愛してくださった」からです。
私たちの周りには、確かに障害や妨害があります(31、35節)。しかし、誰が私たちをキリストの愛から引き離すことができるのか。誰もできません。
どんな状況でもイエスはとことん私たちの味方であり、私たちの主なのです。イエスが共に歩んでくださることを忘れないでください。
3. どんな状況でも圧倒的な勝利者となる
神の愛は、私たちの人生に働く具体的な、そして偉大な力です。病気は癒やされ、問題は解決され、弱い者も立ち上がらせ、どん底から引き上げてくださいます。
「起き上がりこぼし」がどんなに揺さぶられても必ず起き上がるように、主がいてくださるのですから、クリスチャンとしての生き方は、常に前向き積極的です。
「世に勝つ者とはだれでしょう。イエスを神の御子と信じる者ではありませんか」(Ⅰヨハネ5:5)。本物の信仰を与えられましょう。何が人生に起きても大丈夫です。主は必ず勝利へと祝福へと導いてくださいます。
「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています」(ローマ8:28)。アーメン!
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万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。