横浜市内で客にバカラ賭博をさせたとして、カジノ店店長の南欽法(よしのり)容疑者(49)=横浜市=と従業員、客の男女計16人が、賭博開帳図利容疑などで逮捕された。南容疑者らは3カ月間で約4億5000万円を稼いでいたとみられており、カジノ店の入り口には重さ約1トンの鋼鉄製の扉が設置されていたという。朝日新聞などが伝えた。
同紙やNHKによると、逮捕されたのは南容疑者と従業員の合わせて11人と、客5人の計16人。横浜市中区福富町の雑居ビル2階で、バカラ台2台を使いバカラ賭博が行われていたという。店は完全招待制で、紹介がなければ入店できない仕組みで、入り口には摘発時に時間を稼ぐためとみられる重さ約1トンの鋼鉄製の扉が設置されていたという。
南容疑者らは、東京・赤坂の雑居ビルでカジノ店を営業していたが、日本テレビによると、昨年12月、客から「友達が2000万円負けて、トラブルになっている」と警察に通報があった。警察が駆け付けたが、店は既に引き払われていたという。その後、店は六本木のタワーマンション内に移転、さらに横浜に移っていたという。
バカラ賭博はトランプを使って行われる賭博で、高額な金を賭けることが多いという。バンカーとプレイヤーの2人による勝負で、どちらが勝つかを客が予想するもの。日本ではバカラ賭博を含め、賭博は刑法で禁じられている。