知多信用金庫(愛知県半田市)の顧客情報を詐欺グループに漏えいしたとして、知多信用金庫職員の坪内友梨容疑者(32)=半田市=が17日、不正競争防止法違反容疑で逮捕された。共同通信が伝えた。
同通信によると、坪内容疑者は、偽造の運転免許証で乗用車をだまし取ったとして、他の男2人とともに逮捕された自営業・滝川明容疑者(42)=名古屋市=に顧客情報を漏らした疑いが持たれている。滝川容疑者は昨年秋ごろ、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕されており、滝川容疑者の自宅から知多信用金庫の顧客情報が見つかり、坪内容疑者が浮上したという。
時事通信によると、坪内容疑者は容疑を認めており、滝川容疑者とは「出会い系サイトで知り合った」と話しているという。
知多信用金庫は17日、坪内容疑者の逮捕を受け、「日ごろからご支援ご愛顧を賜っておりますお客さまや関係者の皆さまには大変なご心配をおかけして心よりお詫びを申し上げます」と謝罪。事件の全容解明に向け、警察の捜査に全面的に協力していくとしている。また、情報管理規制の再検討を始め、社員教育を徹底するなどし、再発防止に取り組むとしている。
顧客情報の漏えいに関する問い合わせは、知多信用金庫・お客様相談窓口(0120・336・654、0569・26・1006)まで。