指定暴力団「山口組」系の暴力団「玉木組」の事務所(長野県上田市)に4日早朝、火炎瓶のようなものが投げ込まれる事件があった。通報を受けて警察が駆け付けたところ、事務所の壁に複数の焦げ跡があったという。テレビ朝日などが伝えた。
テレビ朝日や地元紙・信濃毎日新聞によると、4日午前5時20分ごろ、暴力団組員とみられる人物から通報があり、警察が上田市踏入にある玉木組の事務所に駆け付けた。事務所は2階建てで、1階と2階の壁に焦げ跡があったが、他に燃えたものはなかったという。
事務所には当時、玉木組の組員がいたが、けが人はなかったという。警察は、山口組と昨年分裂した新組織「神戸山口組」との間の対立が背景にあるとみて調べている。
玉木組は、山口組の2次団体「益田組」(横浜市)を上部団体とする山口組の3次団体で、山口組の昨年の分裂以降、警察が警戒を強めていたという。
火炎瓶の投げ込みでは、山口組系暴力団「高田組」(富山市)の事務所に2月29日、火炎瓶のようなものが投げ込まれる事件があったほか、1月9日にも山口組系暴力団「一道会」(福岡市)の事務所に火炎瓶が投げ込まれる事件が起きている。一道会への火炎瓶投げ込み事件では、神戸山口組系の暴力団幹部ら3人が現住建造物等放火未遂容疑などで逮捕されている。