国立民族学博物館(大阪府吹田市)で3日午前、展示物の一部が燃える火事があった。国立民族学博物館には当時、入館者や職員約300〜350人がいたが、全員が避難し、けが人はなかったという。国内主要各紙が伝えた。
毎日新聞や読売新聞によると、燃えたのは国立民族学博物館の本館2階に展示されているかやぶき屋根の一部。アイヌ民族の文化を紹介するコーナーにあったもので、改装のため閉鎖中だったが、出火当時は委託業者が撮影を行っていた。撮影用のハロゲンランプの熱から出火につながった可能性があるという。
国立民族学博物館によると、出火は午前10時38分で、40分後の午前11時18分ごろに通報を受けて駆け付けた消防により鎮火した。原因などについては調査中だとしており、3日は本館を閉鎖する。一方、特別展示館で開かれている特別展「夷酋(いしゅう)列像」は開催しており、シャトルバスも通常通り運行しているという。