秋田県大館市議会で2月29日、相馬ヱミ子市議(67)が、独身の福原淳嗣市長(48)に対し、未婚であることや子どもがいないことを取り出し、「同じ土俵で議論できない」と指摘。さらに、福原市長に結婚を求めるような発言をしたため、不適切だったとして市議会は1日、本会議で相馬市議の戒告処分を決めた。産経新聞などが伝えた。
同紙や秋田魁(さきがけ)新報によると、相馬市議の発言は、保育士不足について福原市長に質問する際に出たという。相馬議員は、保育士の資格がありながら職に就いていない「潜在保育士」を活用するため、処遇改善や正職員化の必要性を強調したが、福原市長は「早く方針を決めていきたい」と答えるだけだった。その後に問題となった発言が出たという。
相馬市議は両紙に対し、「決して市長を批判する意図はなかった」「結婚は私的なことで、誤解を招く表現だったが、悪意はなく、戒告は納得いかない」などと話している。
大館市のホームページによると、相馬市議は新生クラブ所属で7期目。大館市議会では、厚生常任委員会、議会運営委員会に所属している。産経新聞によると、元社民党秋田県連副代表。一方、福原市長は無所属で、昨年4月に初当選。また、27歳の時に大館市議に初当選しており、95年〜2002年までの2期8年、大館市議を務めている。