秋田大学の沢田賢一学長(64)が今月7日、当て逃げ事故を起こし、責任を取って辞任願を提出したことを秋田大学が12日発表した。近く学長選考会議を開き、辞任願の受理について協議する。毎日新聞などが伝えた。
同紙によると、沢田学長は7日夕方、秋田市内で車を運転していた際、民家のブロック塀に衝突。塀を破損させたが、届け出ずに当て逃げしたという。目撃者もおり、警察が9日、沢田学長を事情聴取。沢田学長は同日、大学に事故を報告し、10日に辞任願を提出したという。
産経新聞によると、事故当時、車には妻が同乗しており、沢田学長は雪道でスリップしたという。一方、沢田学長は昨年末に食道がんが見つかり、先月13日に手術を受け、今月2日に退院したばかりだったという。
12日に開かれた記者会見には出席せず、毎日新聞によると、沢田学長は「社会的責任を痛感し職を辞する」とコメントを出したという。
沢田学長は北海道大学医学部出身で、同大助教授などを経て、2002年に秋田大学医学部教授に就任。同大学院医学系研究科教授、同大学院医学系研究科長などを経て、14年に秋田大学の第12代学長に就任していた。