警視庁田園調布署(東京都大田区田園調布)の5階の男性用トイレの個室で21日午後10時半ごろ、男性警部補(53)が口から血を流して倒れているのが見つかった。警部補は病院へ運ばれたが死亡が確認された。トイレの床には弾1発が発射された拳銃が落ちており、拳銃自殺を図ったとみられている。産経新聞などが伝えた。
同紙によると、警部補は当時、当直勤務中で交代時刻の午後10時になっても姿がなかったことから、署員が捜していたところ発見した。午後4時半ごろには同僚が署内で警部補を目撃しており、午後4時半〜午後10時半の間に自殺を図ったとみられている。
毎日新聞によると、警部補は21日朝〜翌22日朝まで当直勤務の予定で、制服姿だったという。
一方、現場となった田園調布署の5階トイレは、昨年10月にも別の男性警部補(当時29)が同じ個室で拳銃自殺をしていたという。
共同通信によると、2人はともに田園調布署の地域課に所属していたが、担当する係は違っていたという。産経新聞によると、今回亡くなった53歳の警部補は地域課で事務を担当しており、勤務態度に特に目立った異変はなかったとされている。警察は2人の自殺の関連性についても調べる方針。