広島市安佐南区の自宅で昨年6月、大学生の佐藤裕樹さん(当時24)が変死しているのが見つかった事件で、警察は当初、病死とみていたが、別の詐欺事件で逮捕した無職・山本勝博容疑者(43)=広島県安芸高田市=が事件に関わったとして18日、山本容疑者を強盗殺人容疑で逮捕した。朝日新聞などが伝えた。
同紙や毎日新聞によると、山本容疑者は佐藤さんから約100万円をだまし取っており、その返済を逃れようと、昨年6月23日に佐藤さんを殺害。さらに現金数万円を奪った疑いが持たれている。佐藤さんには目立った外傷はなく、警察は当初、病死とみていたが、不審な点が見つかり、交友関係などを捜査していたという。
両紙によると、山本容疑者は、佐藤さんに抗うつ剤などを服用させ、インスリン製剤を注射するなどし、水を張った浴槽につけて殺害したという。
読売新聞によると、佐藤さんは1人暮らしで、事件5日後に親族が訪れ、佐藤さんが死んでいるのを発見した。