塗装会社「住建管理工業」(千葉県袖ケ浦市)と同社の尾崎尚之社長(63)が、所得約3億1000万円を隠し、法人税約8300万円を脱税していたとして、東京国税局から法人税法違反容疑で千葉地検に告発された。朝日新聞などが伝えた。
同紙によると、住建管理工業は、東日本大震災でガスタンクが被害に遭ったコスモ石油千葉製油所(同県市原市)の塗装工事などを受注し、売り上げを震災前から2014年2月期までに、約4倍に伸ばしていたという。その上で、14年2月期までの2年間、取引先に架空の請求書を発行させ、経費を水増しする方法で所得を圧縮。2年間で約3億1000万円の所得を隠し、法人税約8300万円を脱税した疑いが持たれている。
隠した所得は尾崎社長が現金で自宅や貸金庫に保管していたという。国内の複数のメディアが住建管理工業と尾崎社長に取材を試みているが、これまでのところ住建管理工業も尾崎社長も取材に応じていない。